消費者余剰
補償変分と等価変分はいずれも価格変化がもたらす消費者厚生の変化を測る指標として十分な根拠がありますが、実際に計測するのは困難です。そこで、多くの場合、より計測しやすい消費者余剰と呼ばれる指標を採用します。
等価変分
消費者の効用関数は一意的に定まらないため、価格変化がもたらす消費者厚生の変化を測る指標として効用の変化量を採用することはできません。代替的な指標として等価変分と呼ばれる指標を定義します。
補償変分
消費者の効用関数は一意的に定まらないため、価格変化がもたらす消費者厚生の変化を測る指標として効用の変化量を採用することはできません。代替的な指標として補償変分と呼ばれる指標を定義します。
準線型効用関数のもとでの比較静学
消費者の選好が準線型効用関数によって表現される場合の価格効果や所得効果、代替効果などについて解説します。
準線型効用関数のもとでの支出最小化
消費者の選好が準線型効用関数によって表現されるとき、支出最小化問題に解が存在するための条件を明らかにするとともに、その解が満たす性質について解説します。
準線型効用関数のもとでの効用最大化
消費者の選好が準線型効用関数によって表現されるとき、効用最大化問題に解が存在するための条件を特定するとともに、解の性質について解説します。
準線型効用関数
準線型効用関数と呼ばれるクラスの効用関数を定義するとともに、その性質を解説します。
レオンチェフ型効用関数のもとでの比較静学
消費者の選好がレオンチェフ型効用関数によって表現される場合の価格効果や所得効果、代替効果などについて解説します。
コブ・ダグラス型効用関数のもとでの比較静学
消費者の選好がコブ・ダグラス型効用関数によって表現される場合の価格効果や所得効果、代替効果などについて解説します。
スルツキー方程式
ある商品の価格が変化したことによる需要の変化、すなわち価格効果は、価格比の変化に起因する代替効果と、実質所得の変化に起因する所得効果に切り分けることができます。スルツキー方程式は価格効果を代替効果と所得効果に切り分けて評価する際の指針を与えてくれます。
非合理的な選好
完備性と推移性は常識的かつ無理のない仮定であるように思われますが、実際には、現実の様々な局面において消費者の選好が合理的ではないような状況は起こり得ます。コンドルセの逆説、フレーミング効果、ビュリダンのロバ(選択の壁)など、消費者の選好が合理性を満たさないような状況について解説します。
効用最大化問題と支出最小化問題の双対性
効用最大化問題と支出最小化問題は双対の関係にあります。需要関数と補償需要関数の関係、間接効用関数と支出関数の関係について解説します。